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ぎっくり腰

症例

posted by admin

腰を曲げたときにグキッとなって動けない。
重いものを持ち上げたときに、グキっと痛みが出る。
せきやくしゃみをしたときに、背中がつったようになり、痛みがでる 
立ったまま靴下を履こうとしたら、腰がつった 等々、

急性に表れる腰痛や背中の痛みのことはぎっくり腰などと呼ばれています。

解剖学的には、腰椎(腰の骨)の急激な変位が起き、そこについている筋肉が炎症を起こしたり、
動作と意識のずれがあることで、
特定の筋肉だけに過負荷がかかってピンと張ったようになったりと、
様々な理由はありますが、多くは筋肉や骨のゆがみなどで、引き起こされるものです。

炎症がある場合は、まずは冷やすことが大事です。
痛みのある部分に、触って激しく熱を感じる場合などがそうです。

病院へ行く場合、骨が折れていないかを確認することは大事です。
ぎっくりによる腰痛だと思っていても、
骨の疲労骨折を起こしていたり(高齢者に多いです)、
横突起(骨の横側にあるでっぱり)の骨折を起こしていたりすることがあります。

骨には異常がなかった場合にお医者さんでしてもらえることは、
湿布を貼って安静にしてください、と言われることでしょう。

炎症を抑えるのは痛みを軽減するためで、
痛みを引き起こしている、ずれやねじれなどはそのままなので、
1~2週間と、かなり長い時間がかかることになります。

ぎっくり腰は、東洋医学(中医学)的に言えば、肝の経絡の異常であることが多いです。
それに沿った治療をするのですが、
だいたいの人は、一回の治療で歩いて帰ることができます。
ペインスケール(痛みの感じ方)を治療の前後で確認していますが、
来たときに痛みが10とすると、治療後に0か1になる人も少なくありません。

患者さんには必ず説明しておりますが、
ぎっくり腰の場合、痛みを引かせることはできても、
細胞が回復する速度は変化しません。

つまり、栄養をとって、休息をして、体が細胞を作り上げていく過程の速度は、
治療をしたことで速くなるわけではないということです。

もし、筋肉が損傷して起こっている痛みだったら、
その筋肉が再生し、作られるまでは治っていないということです。

動けるから治ったと勘違いして、
すぐに元気なときと同じ動きをして、
また次の日痛くなる、ということもあります。

治療を受けて、安静にすることで、
湿布を貼って寝ているだけよりは、はるかに早く回復することができます。

これから寒くなってきますが、腰の重さや危険を感じたら、ぜひご来院ください。

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