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介護職時代 働く人にとっては。

院長雑記

posted by admin

当時所属していたのは、
老人介護施設のうち、グループホームでした。
グループホームというのは、
ユニット型、と言われるもので、
9人1単位、で1ユニットと言われる形態で、
それぞれの利用者に個室が用意されています。
ふつうは施設ごとに2~3ユニットかな。

特別養護老人ホームなどは、
同室に4人とか、6人などの場所もあり、
そういうところでは、
なかなかプライバシーを守ることができませんが、
個室付きですと、
割と個人の環境が尊重されていたと思います。

当時同僚だった人は、
たくさんの施設を渡り歩いた人も複数いて、
色々な施設を経験したうえで、
(利用者とかかわるには)グループホームが一番いい、
ということを言っていました。

あくまで私の考えですが、
デイサービスは朝迎えに行き、
食事や排せつ、入浴、レクリエーションなどを行い、
夕方に家まで送っていくという、
ある意味「ホテルマン待遇」「サービス業マインド」が求められます。

入居型でも、特別養護老人ホーム(通称特養)では
利用者の数が多すぎて、
食事入浴介助などでばたばたになり、
一人一人に関わっている時間はほとんどありません。
さらに、自律状態が良い人もほかの施設に比べると多くはありません。
いわゆる寝たきりの人もたくさんいます。

グループホームは要看護(医療行為が必要な人)でなければ、
だいたい入ることができるので(入れるところもあります)すが、
認知症がほとんど出ていない方も多く、
利用者に朝起きた時から夜寝るときまで、
少ない人数の中で、しっかり関われるという点で、
働く人にとって、グループホームが好きだという人はいるみたいです。

私も、利用者に本当に色々なことを教えてもらいました。
昔の話を聞くだけでも面白かったし、
考え方や、生き方をその身をもって教えてくれる人もいました。
人格者であった人、面倒見がよかった人は、
認知症で色々なことががわからなくなっていても、
人が沢山会いにやってきました。
また逆に、嫌われる人生を歩んできたひとは、
会いに来る人が誰もいなかったりと、
人生の轍について考えさせられたものでした。

一番好きだったのはとある元漁師のじーさんですが、
親方やってたから迫力あって本当に怖い人で、
色々怒られたりもしましたし、
薬を飲んだ飲まない、
薬飲ませろ酒飲ませろでで胸倉掴まれて怒鳴られたり、
統合失調症が出たときにほかの利用者に殴りかかるのを止めたら、
パシッと手を払いのけられて、見事なボディーブロー食らって悶絶。
ぐほっとしながら施設長にバトンタッチ、
みたいな激しい思い出もあるのですが、
とても熱い気持ちを持っている人で、
夜勤の時で眠る前などはよく話を聞いてもらいましたし、
聡明な人だったので、色々な知識を教えてもらいました。

この人に限らず、深く関わった利用者が亡くなったり退所になると、
思いのほか精神ダメージがありました。

周りの人があまり死ぬことのない現代で、
たくさんの死が身近に感じ、学びでもありました。

もしも
給料や待遇がめちゃくちゃいい施設だったら、
仕事自体は好きだったので、
今の夢をあきらめて妥協していた可能性は高いですが、
あいにくとスーパーブラック企業でしたので、
今があることに感謝です(笑)

なんでもヒロイズムにつなげることは癪に思われそうですが、
自分の今があるのは、自分の体験があるからで、
宗教関係なく「魂は存在する」という意識でいるからこそ、
亡くなった親族や友達は勿論、
深くかかわったじーさんばーさんたちが、
見守ってくれてる、と思いながら生きてます。

事実はどうあれ「あの人たちが恥じない人になろう」
という意識が持てていることが励みになりますね。

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