気 エネルギーワークとの出会い 2017-06-08 11:15:10
院長雑記
タイ古式マッサージを習いに、
バンコクのアパートで生活をしだしたのは、はや14年前。
帰国してすぐくらいかな。
気功の師匠との出会いがありました。
当時タイマッサージをやり始めてみたものの、
1人に施術すると、
毎回、倒れそうなくらいに体がだるくなりました。
当時出入りしていたオカルトなコミュニティの人に
「それって、相手の気を貰っているんじゃない?」
と言われました。その人も太極拳か何かをやっていて、
実際に気を流してもらいました。
流れ込んでくる感じが不気味でしたが、よくわかりました。
「これからは相手の気を受けないように、鍛錬するといいよ」
と言われました。
彼は今、何をしているかわかりませんが、
気の世界を意識したきっかけをくれた人でした。
独学で掌の穴を開く、閉じるという感覚を意識するだけでも、
疲れ方は変わりました。
それからすぐくらいに、ネットの掲示板で、
遠隔で気の治療をしているという方の書き込みを見ました。
私は興味半分で「やってほしい」と頼みました。
すると、
自分の悪いと思っているところをピンポイントで言い当てられ、
受けている時、
温かい何かが流れてくるのを感じました。
最初にてほどきしてくれた人とは違う感じでしたが、
気持ちのよい感覚でした。
それで感動して、一度会ってみたい、と
関東に遠征して直接会いに行ったことが出会いでした。
師匠曰はく感性が強いね、とのことで、
褒められるとすぐ調子に乗る私は、
師匠に気の扱い方のてほどきを受けました。
地元に帰ってから、自分で鍛錬することを始めて、
わからないときは、師匠にメールや電話で聞いたり、
直接会って教えてもらったりしました。
会うたびに、感覚が磨かれて、
会うたびに、
2段階くらいレベルアップする感覚が楽しかったです。
はじめは意識で感じ取るところから始めて、
動かす感覚を学び、
相手に流す感覚、相手から抜く感覚
遠隔で送る感覚、
自分のエネルギーでなく、
外部から引っ張ってくる感覚などがわかるようになりました。
会うたびに師匠に体をクリーニングしてもらうのですが、
気が付くと体がカチコチになる私が、
終わった後1か月くらい、体中ふにゃふにゃになります。
それだけの長い期間、
リラックスさせられるのがすごいと思いました。
師匠は、まじめすぎる人で、
仙人のごとく節制をし、努力し、
とても自己犠牲精神の強い人でした。
人に必要とされなければ、
死んでもいいと思うくらいに。
私は好奇心から始まり、
楽しみながら練習したいタイプで、
練習に遊び心を入れることで、
モチベーションを保つタイプでした。
それは師匠にとって、
大切にしているものを馬鹿にされたように感じたのでしょう。
何度も怒らせてしまいました。
師匠とは修行の考えが根本的に違うため、
怒らせてしまうことを繰り返し
2回の絶縁、仲直り、3度目の絶縁
結局、今は絶縁したままです。
調べてないけど、
もしかしたらもう死んでるかもしれません。
余談ですが、
当時は師匠の気持ちがまったく理解できませんでしたが、
今は、少しわかるような気がします。
研鑽を積んでいない人間が、
軽々しく使う言葉に、
イラっとしていたのだろうと。
リラクゼーションでも、
マッサージでも、整体でも
ど素人セラピストが「施術」
という言葉を使うことが嫌な自分がいます。
術?何を術というのだ?それだけ深いことをやっているのか?と。
きっと、この気持ちなのだろうと。
もちろんこの気持ちは、自分にも向けられています。
おまえは、術と言えるほどの何かを身に着けているのか?と。
飽き性で、こらえ性のない自分ですが、
ずっとこの仕事で生きてこられたのは、
多少なりとも、術といえるものを身に着けたい、
という思いが消えないからです。
技術の質に満足できていないからだと思います。
満足すると調子に乗ってしまうので、
そのときどきで鼻を折られる出来事が起こり、
人生のバランスがとれている、と感じております(笑)
さまざまな技術の天才に会いに行くのは、
そういう刺激を受けたいからだと、自分では思っています。
余談おしまい
鍼灸学校に入ってから
東洋医学概論を学び、気の概念を学びました。
推動、温煦、固摂、防御、気化。
実際に自分がコントロールするときのイメージ通りだったので、
土に水がしみこむように、すっと理解ができました。
それを学ぶことで、
昔の人間は、
あたりまえにこの感覚を利用していたのだな、とわかりました。
では、この方法を使って何ができるの?
ということですが、
気の流れを意識した治療は、教科書にも書いてあります。
曰はく、補法であったり、瀉法であったり。
わかりやすくいえば
補法は、足りていないものを補う
瀉法は、ありすぎるものを抜く
というものです。
鍼や灸を使って、どのようにそれを行うかも
実はしっかり書いてあるのですね。
ただし、学んでいて思ったのは、
学習するための要綱としての記述なので、
まんべんなく、ある程度、再現できるための指針なのだなと。
自分なりに原理原則がわかり、活用方法が編み出せるなら、
治療としては代替の方法を使えばいいし、
鍼灸や気功にこだわる必要もないな、と私は考えています。
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