内臓 五臓六腑の話 2017-06-02 08:40:59
院長雑記
五臓六腑の話
中医学の病気の見方は、
当時精密機械や検査機器がなかったので、
想像によるファンタジーから始まっています。
長い時間を重ねた経験則から、
割り出された話などが多いので、
記録に残っている話は、
統計としてかなり参考にしています。
では昔の中国大陸の人は、
内臓のことをどのように考えていたのでしょうか。
何度も取り上げている、陰陽五行論というものからですと
五臓 肝 心 脾 肺 腎
五腑 胆 小腸 胃 大腸 膀胱
と、大きく5つずつに分けています。
五臓六腑にしみわたる、なんていう言葉がありますが、
あれは、
中医学でいう五臓と、五腑に+1を現しています。
五腑+1とは何かというと、
三焦というものを表しています。
三焦とは、こういうもの!
ということがはっきりしない内臓でして、
内臓という解釈も違っていると言われています。
現代までずっと議論されているものなので、
正解はひとつではないかもしれませんね。
三焦なので、三つに分かれていて、
上焦、中焦、下焦をまとめて三焦です。
私の三焦のイメージは、ホルモンだったり、
水回りの調節器官、のように捉えています。
余談ですが、
最近になって、
新しい臓器が見つかったというニュースがありました。
それは「腸間膜」
これが、三焦のことを指していたらいいなあ、と思う私です。
余談終わり
ちなみに五臓には心包というものが6番目にありますが、
これは、心を包むの名の通り、
心を守る役割がある、とされています。
心包の私の解釈は、
ストレス耐性をつかさどるものだと思います。
そしてこれは、実質臓器(存在するもの)ではないから、
架空の内臓としてとらえ、
五臓六腑の言葉に含まれてなかった可能性があります。
これは私の考えですので、
ガチガチの中医学派の人から否定されれば、
そうかもしれません。
鍼灸学生は、
経絡理論というものを嫌というほど学ばされます
経絡という線状のエネルギーラインが、
体中に走行しているよという話です。
中医学による鍼灸治療は、
その異常に対して治療をするという理論になっています。
この経絡には臓器の名前がついていて、
さきほど挙げた、合計12個の六臓六腑の名前がついています。
ちなみに、
昔の人は
六臓腑しか内臓がなかったと考えていたわけではなく、
その他にも、臓器の認識はありました。
ただし、実態のない架空のものとして考えていたりしたので、
五臓六腑、というものには含まれていません。
内臓のうち、腎の話に進みたいですが、
前置きがないと、さっぱり理解ができません。
ということで五臓六腑の話でした。
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