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円皮鍼 貼る鍼

院長雑記

posted by admin

鍼灸師ですと、治療で円皮鍼(えんぴしん)
というものを使うことがあります。

これは、1,2ミリの長さの鍼が出ているものを、
皮膚に張り付けるものです。

ずっと刺激されているので、
じわりじわり効果が出てくるものとして使われています。

私の場合、以前は円皮鍼を使っておりましたが、
現在は、円皮鍼を使う代わりに、
水晶のさざれや、貝のボタンを張っています。

なぜ水晶や貝かというと、
筋肉の緊張を取るのに、
とても効果が高いのを実感したからです。

この話を教えてくれたのは吹上の山田新一郎先生ですが、
自然界のものは、
生物のテリトリー(セルフスペース)を侵害しないものが多いため、
筋肉の緊張を生まない、というものです。

どういうことかと言うと、
例として人間関係で考えてみましょう。
パーソナルスペース、自分の間合いとでもいいましょうか。
誰にでも、
これ以上近づかれると緊張する距離感というものがあると思います。

親しくない人に、密着される距離まで近づかれるとしたら、
嫌な気分になったり、圧迫感を感じたりします。

人間の細胞は、自分と合わないものを拒否する反応を持っていて
化学製品などは、自然界に存在しないもののため、
DNAとして圧迫感を感じ、
緊張を引き起こすことが多くなるようです。

海から発生したもの、自然界にあるものは、
人間と親和性の高いものが多く、
そのような拒絶反応を起こすものが少ないのです。

一例として、べっこうの眼鏡をしている人の話があります。
べっこうの眼鏡といえば、
高級品で、ファッションとしてつけている人が多いイメージがありますが、
使っている人の話では、
同じレンズでも、
べっこうのフレームにすると見え方がよいそうです。
だから、ファッションとしてではなく、
効果が高いから使っている、という話でした。

これはチタンやプラスチックのフレームと違い、
触れている部分の筋肉がべっこうに違和感を感じず、
微細なレベルでの筋肉緊張が生まれないことで、
見え方がよくなるのではないでしょうか。


身に着けるものが治療になるという言葉は、
中国の古典にも載っており

漢方は小薬 鍼灸は中薬 飲食衣服は大薬 とあります。

飲食はイメージつくと思いますが、
実は身に着けるものでも、治療は行われているのですね。

大昔の人々は、薬草をすりつぶして塗り込んだり、
土を塗ったり、服を着たりして、体を治していました。


何かをツボに張り付けるという方法を選んだ時に
チタンやプラスチックよりは
貝や水晶などのほうが体の緊張を生まず
体をリラックスして、

より回復の力が高くなるのですね。

興味がある人は、いろいろ試してみてくださいね。

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