五味 味について 2017-05-08 16:08:56
マメ知識
季節の味
たびたび取り上げている中国医学のお話で、味について。
陰陽五行論では、五味という味の分類があります
五味 酸 苦 甘 辛 鹹(カン)
最後のカンは塩辛いというものですが、それ以外は想像がつくと思います。
ほかの臓腑や季節などの関係と合わせると
五季 春 夏 長夏 秋 冬
五臓 肝 心 脾 肺 腎
五腑 胆 小腸 胃 大腸 膀胱
五味 酸 苦 甘 辛 鹹
縦列に相関があるとされていますので、
春には肝が悪くなりやすい、というような考え方をしています。
この味の関連について学んだ時に、一番初めに想像したことが、
「妊婦さんは酸味が好きになる」ということです。
これは、胎児をお腹で育てる段階で、
肝臓に1~1.5人分の負担がかかるから、肝(臓)が悲鳴を上げ
滋養をとるために、酸味をほしがるのだなと想像しました。
この五味の分類というものは、
1、関連したときにそう感じる、という理由と、
2、エネルギーが不足しているときにほしがる、という理由と、
3、摂取しすぎると痛めるよ、という理由があると考えています。
そのときどきでパターンが違うと思います。
1、関連したときに感じる
一番わかりやすいのは、
ひどく落ち込んだりしたときに食べるごはんは、おいしくないということ。
精神的につらいときに飲むものが「ほろ苦い味」なんて表現されることもありますよね。
これは心が痛まることで、苦味という味として感じる表現なのだと考えてます。
2、エネルギーが不足しているときにほしがる
これははじめに挙げた、妊婦さんの状態などがあてはまると思います。
肝(臓)がエネルギー不足になることで、
力を蓄えるために、欲しがる味ですね。
3、摂取しすぎると痛める
経験上で感じるのは、甘味でしょうか。
胃腸の調子がよくない人は、甘いものが好きで、食べ過ぎていることが多いです。
調子が悪くなる→甘いものがほしくなる
→どんどん食べる
→必要な甘みの力と違うから、そのまま甘いものが食べたい
→どんどん胃腸に負担がかかる
というような状態です。
初めて来た患者さんには、味の好みを聞いています。
好みが均等な人でも、症状によって、味の好みが変わったりすることがあります。
まだまだ臨床経験としては数が足りておりませんが、
病気との関連はかなりあるのではないかなーと、感じることが多いですね。
たびたび取り上げている中国医学のお話で、味について。
陰陽五行論では、五味という味の分類があります
五味 酸 苦 甘 辛 鹹(カン)
最後のカンは塩辛いというものですが、それ以外は想像がつくと思います。
ほかの臓腑や季節などの関係と合わせると
五季 春 夏 長夏 秋 冬
五臓 肝 心 脾 肺 腎
五腑 胆 小腸 胃 大腸 膀胱
五味 酸 苦 甘 辛 鹹
縦列に相関があるとされていますので、
春には肝が悪くなりやすい、というような考え方をしています。
この味の関連について学んだ時に、一番初めに想像したことが、
「妊婦さんは酸味が好きになる」ということです。
これは、胎児をお腹で育てる段階で、
肝臓に1~1.5人分の負担がかかるから、肝(臓)が悲鳴を上げ
滋養をとるために、酸味をほしがるのだなと想像しました。
この五味の分類というものは、
1、関連したときにそう感じる、という理由と、
2、エネルギーが不足しているときにほしがる、という理由と、
3、摂取しすぎると痛めるよ、という理由があると考えています。
そのときどきでパターンが違うと思います。
1、関連したときに感じる
一番わかりやすいのは、
ひどく落ち込んだりしたときに食べるごはんは、おいしくないということ。
精神的につらいときに飲むものが「ほろ苦い味」なんて表現されることもありますよね。
これは心が痛まることで、苦味という味として感じる表現なのだと考えてます。
2、エネルギーが不足しているときにほしがる
これははじめに挙げた、妊婦さんの状態などがあてはまると思います。
肝(臓)がエネルギー不足になることで、
力を蓄えるために、欲しがる味ですね。
3、摂取しすぎると痛める
経験上で感じるのは、甘味でしょうか。
胃腸の調子がよくない人は、甘いものが好きで、食べ過ぎていることが多いです。
調子が悪くなる→甘いものがほしくなる
→どんどん食べる
→必要な甘みの力と違うから、そのまま甘いものが食べたい
→どんどん胃腸に負担がかかる
というような状態です。
初めて来た患者さんには、味の好みを聞いています。
好みが均等な人でも、症状によって、味の好みが変わったりすることがあります。
まだまだ臨床経験としては数が足りておりませんが、
病気との関連はかなりあるのではないかなーと、感じることが多いですね。
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