膝が痛い場合、まずは受診をお勧めします。
レントゲンやCTで確定診断があると、
どのように対処したらよいか考えることができます。

当院に膝の痛みで来院された方は、
半月板の損傷や、皿の損傷、
靱帯の損傷などの方でした。
そのほか、診断しても目立った外傷はない方もいます。

ほとんどの方が、
「仕方ないね」とお医者さんに言われ、
膝に水が溜まって、水を抜く処置をする、
そして鎮痛剤を飲んで過ごす、
という経過をたどっている方たちばかりでした。

正直なところ、来院されたときに感じることは
「よくここまで我慢したな」ということです。

当院の治療方針としては、体に治させる環境を作ることですので
実際に膝を触らないことも多いです。

ではどうするかと言えば、
膝が痛い場合、まず疑うのは立ち方です。
ほとんどの場合、痛いほうの膝に体重がかかりすぎています。
横に問題がない場合も、前後に無理をしていることがあります。
そのアンバランスさを解消していくことで、
寝たら治る、休んだら治る、というシステムができてきます。

1回、2回、3回と経過するごとに、
楽になっている実感があると言われます。

初回の来院時、あまり反応がなく、
私としても「よくなった手ごたえがまったくなかったのかな？」
と思った患者さんは、
2回目の来院時に
「お風呂で膝をついて座ることができた。
　今まで痛くてできなかった。それに気が付いたからまた来た」
と仰っていました。

膝痛を1回ですべてを治すことは、神様でもないかぎり不可能ですが、
繰り返すことで、楽になっていくことは十分起こりえます。
膝痛で諦めている方は、ぜひご相談ください。